でかけてみた。
香りの博物館。珍しい…珍しくない?
特別展で、市原淳展を開催していた(←あんまり知らない)。
知らなくても楽しめなくはないが…
各作品の近くに、テーマに沿った小瓶が置かれていた。
この小瓶が、ワリと強烈で、何を嗅いでもコ゜ッ!!!てなりそうになった。
通常の香は空気中に散らす事を想定している筈なので、籠もった香りは強すぎるのだろう。
まさに理科のアンモニアと同じやつだ。手で仰ぐようにして嗅ぐ。エンッ!!
(これを嗅ぎ回っている時に)全身麻酔の時につける酸素マスクで、
「アイスクリームの匂いがするから(吸え)」と言われた記憶を思い出した。
子供相手なので、そういう香り付きのものを使ったのだろう。
全然アイスクリームじゃないじゃん!と思ったような記憶がある。
アイスクリームの香りの小瓶はなかった。
他にも、香りのVRというのがあった。
VRと呼称はしているが、ヘッドマウントディスプレイを用いたものではなくて、
暗室にプロジェクターで映像を投影して、映像と連動した香りを噴霧するというものであった。
VRというよりは、4Dの映画である。
モネの睡蓮の絵とともに、池のような…緑が溶けた、
ちょっとぬるっとしたような…沼?池?ビオトープ?みたいな、
独特の水の匂い(不快ではない)が漂ってきたように感じた。
ただ、この感覚が、その時本当に室内に噴霧されたものを読み取った結果なのか、
目に見えている映像と、何かの香料が噴霧されているという事実、そして記憶から、
擬似的に知覚(要は錯覚)しているものなのかはよくわからなかった。
別の映像になってからは、何の香りなのか、よくわからなくなってしまったからだ。
梅干しの画像を見て梅干しの味を想起するような反応だったのかもしれない。
この香りの博物館、常設展示が1部屋しかなく、これにはかなりがっかりだった。
特設展示で生きているようなものじゃないか(呆れ)
この常設展示で、「オーデコロン」の意味を知った。
「odor」がにおいという意味なので、オーデ=におい(香り)、コロン=香水?と思っていたが
実際には
eau(オー)=水
de(デ)=~の
Cologne(コロン)=ドイツのケルンのこと(地名)
で、「ケルンの水」の意味らしい。はぇ~。トリビアだね。
博物館全体は明るくポップな雰囲気だが、常設展示室は「香りの歴史」という感じで、
真面目で、部屋も暗い。ここだけ不統一感と言うか、浮いていた。
博物館の中庭の壁面レリーフも、四大文明をモチーフにした至極真面目なものなので、
当初は真面目系博物館で、徐々にポップな感じに変わっていったのだろう。
体験コーナーには人がいたので行かなかった。
小さい博物館なので、普通の博物館のように常設展示をメインに考えていくと、物足りない。
展示入替期間(特別展の展示の入替期間)があって、それを避ける形で旅程を組んで来たが、
入れ替え期間の来館だったら物足りなさが尋常じゃなかっただろう。
特別展が興味あるテーマの時+体験コーナーに行く、で満足感が得られそうかな。
後ろがつかえていたわけではないので、体験コーナーに行っておくべきだったなと後悔した。
博物館を出て目の前には香りの公園なるものがあった。
マスクを外してみても、特に何も感じなかった(嗅覚死滅おじさん)
この日はホテルに帰ってすぐ温泉に入った。
そしてご飯を食べたあと、気がついたら寝ていた。
これがあるべき姿だよ。
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