速読講座を受講してみた(受講前のイメージ篇)

(これは速読講座を受ける前時点でのイメージです)

会社の福利厚生費で申し込んだユーキャンの通信教育群の中に速読がある。
(ボールペン字ばっかり書いてるけど、並行で色々やってます)

受講理由

  • 怪しくて気になる
  • 期間が短い(ダメでも費やすものが少ない)
  • 値段が安かったこと(ダメでもまあいいかという気になれる)
  • ダメでも話の種になるし、もし身について本を読む速度が上がれば普通に嬉しい

動機がネガティブすぎる。

正直、速読術は、昔からあやしく見えて(気になって)いた。
記憶術、スピードラーニングと合わせて新・昭和3大アヤシイ通信教育だ。

正直、速読は眉唾だと思っている。
そもそも早く文字を追うことができても、脳が処理できるかどうかは別の話だろ。
と思うからである。

本(文章)を読むということ ※個人の見解です

本(文章)を読んでいるときには以下のような工程がある。

  1. 文字を見て、目で処理する
  2. 1の結果、意識中に入ってきた文字を脳が処理する(解釈/イメージする)

    2の後ろにもう1個ある気がする。
  3. 2で理解した内容について、何事かを考える
    (単純な感想や、そこからの連想。文章の趣旨に対する肯定や反論、他事例の類推など)

1の処理速度≒2の処理速度となる文章は読みやすく、望ましい形といえる。
それを読んだ後で3を行った結果(感想)がポジティブなものであれば、良い文章と感じるだろう
(例えばその文章が小説やエッセイの類であれば、ファンになるかもしれない)
…と思っている。

速読は早く読むというか、単に文字を早く処理するための技術であって、
それで強化されるのは1の部分のみではなかろうか。

重要なのは2の工程であると思う。考えて理解するというか、解釈と言うか。
そういった部分が貧弱だと1を強化しても、結局処理しきれなくてオーバーフローすると思う。

ちょっと難しい本を読むとワイはいつもそうなる。
まあ、目が滑るという表現がある以上、皆そうなるのだろう。

文字を読んでも書いてあることがすぐに理解できない状態。
つまり、1の速度<2の速度の状態が続くと、精神的にも負荷がかかり、イライラしてくる。
これに耐えられなくなると、その本を読むことに悪いイメージが付く。
そして最後には放擲してしまうのだ。

速読に対するイメージ

結局、言いたいことは、速読では文章を「解釈する速度」は変わらないので、
結果的に本を読むスピードは大して上がらず、別に効果を実感できないのでは…という事である。

読むのに時間がかかる本は、速読をした所で結局読むのに時間がかかるのだ(名言風)

そもそも、大体の人間のボトルネックは「解釈する速度」のはずである。

だいたい、速読術がそんなに有用だったらもっと流布しているように思う。
仮に習熟したからと言って、専門書や技術書、契約書の約款なんかを
超スピードで処理するイメージは沸かない。
多分、文字を見てすぐ理解できるような…小説とか。そういうのに効果があるんじゃないだろうか。
…エンタメコンテンツは別に一瞬で消化したくない。…消化したくなくない?

速読、あんまり意味ない説。

まあ、そう思いはするのだが(実質)タダで受けられるなら。
どんなもんか、受けてみよう、となったのである。

動機としては相当失礼かもしれないが、正直、物事への入り方は不埒でもいいと思うんだよね。
今回はお金も(福利厚生ポイントで)払っているわけだし。
まずはとにかく、やってみることが大事だ!

なお、ユーキャンの講座名は『新・速読講座』となっており、
タイトルからも人気講座であること(旧講座から改訂されて続いていること)がうかがえる。
果たして。私が速読に対して抱いているのは、間違ったイメージなのか…?

(速読講座に挫折しなかったら)つづく。

コメント