ハローワークに行ってきた話。

雇用保険の基本手当(失業給付)の申請に行ってきた。

今回が初めての退職なので、ハロワに行くのも初めて。
これが話に聞くハロワか、とちょっとワクワク。
オッスオラ無職!ワクワクしてる場合じゃねーぞ。

行ってみた印象としては…こじんまりとしている。…狭い。
夜行バスの受付兼待合室みたい。
なんでこんなもんにワクワクしていたんだ。


1.総合受付

まずは受付である。
この手の受付にありがちな番号札がなかった。まさかの早いもの勝ち。
まあ、受付はやってきた人間が次に行く窓口を示すだけのようなので、
番号札なぞ不要ということなのだろう。

ただ、ハローワークの中では「番号札○番の方、どうぞ~」という声が飛び交っており、
受付の番号札はどこにあるんだ?とキョロキョロしてしまった。

キョロキョロしていると受付が(今入って来たおっさん、来いや)という身振りをするので、
・ハローワークは初めてなこと
・求人申込と、失業給付の申込に来たこと
を告げる。

すると、「求職申込書」なるクソデカ用紙を渡された。
書きながら、次の窓口から呼ばれるのを待つように言われる。
ここで番号札が登場した。なるほどな。

失業給付をもらうためには、
その前提として、ハロワに求職者として登録される必要がある。
「オラは別口(リクルートとか)で就職先探すから…」
というケースでも、失業給付が欲しかったら
この求職申込書を作成・提出することが必要
である。かなしいなあ。

「求職申込書」には自分の情報や経歴、希望職種や条件を書く。
…のだが、これが結構、時間がかかる。
フリー記述のところは、どういうふうに書けばいいか悩ましい。
自分のような業界のことはおろか自分のことも将来のことも考えていない人間の屑には
果てしない深淵をスコップで埋めるような作業である。

後述するが、現時点で書きにくいところは書かなくても大丈夫で、
内容も後で変えられるので、条件などは無難なことを書いておけばよい。
考える必要がない-学歴とかそういう-「決まっている」項目から書くのが良い。

webからも事前登録できるようなので、
来る前に書いておくのも良いかもしれない。

四苦八苦しながら書いていると、失業給付の申請窓口に呼ばれる。


2.失業給付の申請窓口

ここでは、
失業給付の申請のために必要な情報
(=身分証などの提示や、アルバイトの有無の確認等)の確認と、
同給付に関係する説明を受けた。

ホームページに書いてある、持ち物群はここで必要になる。

◆必要なもの
 ・離職票1と2
 ・マイナンバーがわかるもの
 ・身分証明書(免許証)
 ・写真2枚
 ・本人名義の預金通帳
 ・印鑑

■離職票が手元にない問題

本来、失業給付の申請には、離職票が必要なのだが、
私はまだ会社から送られてきておらず、この日も手元にない状態であった。

実際には離職票がなくても、
仮申請と言う形で手続きを進めることは可能(調査済)なのだが、
面倒なのか、難色を示された。

曰く、
・本来は、離職票がないと、正式には受け付けることができない。
・仮申請をすることはできるが、結局離職票が手元に来た時点で、またハロワに来ないといけない。
・そも、離職票は先週末に職場に返している(※)ので、もう届いているのではないか?
 届いてないにしても、すぐ来るだろうし、今日来たところでまたすぐ再来…
 というのは二度手間だから、離職票が手元に届いてからハロワに来られてはどうか?
 (※離職票の作成ルートは「職場」→「ハロワ」→「職場」→「本人」)

いや、追い返すんじゃないよ。まじで呆れた。なんだこいつゥ(威嚇)
…それに、こっちだって分かっていて来ているのだ。
早いところ仮申請しないと、正直困る。

何言ってるんだ。必要なものを持たずに来ている困ったちゃんはお前だろ
天下のハローワーク職員様を批判するな、と思うかもしれないが、理由がある。

自分の場合は、たとえ二度手間になっても、
早い段階でハロワへ仮申請しないと、受給額が減り損をするのである。

■失業給付を受給することが可能な期間(権利を行使することができる期間)

失業給付は、「退職日の翌日から1年後まで」にもらい切れていない場合、
受給期間が残っていても打ち切られる。

例)
失業給付を150日分貰える人がいたとする。
退職後なかなかハロワに行かず、退職後8ヶ月過ぎてからの受給となったとする。
すると、150日分受給できる権利があっても、「退職日の翌日から1年後の日」まで、残り120日しかない。
 →結果、実際に行使できる権利は、120日分となり、30日分の給付は受給できない、ということになる。

ハロワに行くのが遅くて満額もらえなくなるパターン

問題の「離職票」は、退職後10日以内に、会社が作ってハロワに出す。
それがハロワ→会社と渡り、本人の許に届く。
…ということになっているが、色々理由があって、
1ヶ月程度かかることもよくあるらしい(ネット調べ)。

本人が、受け取った離職票を持ってハロワに行き、失業給付の申請を行う。
ここまでに、退職後1ヶ月くらいかかったとする。

失業給付の申請後、待機期間(7日)があり、この期間は給付の対象外。
退職理由が自己都合退職の場合、更に給付制限期間が2ヶ月あり、
受給が可能なのはその後からとなる。
すると、実際に受給が可能な最大日数(「退職日の翌日から1年後」までの残り日数)は、9ヶ月となる。
約270日。この間に貰いきらねばならないのだ。

通常想定される、退職後1ヶ月後に離職票が手元に届いてすぐにハロワに行った場合(自己都合退職の場合)

■失業給付を何日分受給できるか(何日分の給付を貰う権利があるか)

失業給付が何日分もらえるかは、何年間、会社で働いていたかで決まってくる。
(会社都合退職の場合は年齢も影響する)

給付日数の一覧表

通常、自己都合退職は最大150日(リンク先2の表)なので、9ヶ月あれば余裕で貰い切れる。
多少ハロワに求職者登録するのが遅れたところで満額受給は可能で、あまり気にする必要はない。

ハロワに行くのが1つ前の図より1ヶ月遅れた場合

■ワイの事例

しかし、ワイは故あって300日分もらえるのだ。
ということは…現時点ですでに、
申請が1日遅れると1日分の給付を放棄している
という状態になっていたのである。

離職票が手元に届くのが1日遅れるごとに損していくので、さっさと仮申請したいの図

最初は給付日数120日だと思っており、
離職票届いてからでいいやと思っていたが、きちんと調べると実はそうではなかったのだ。
グヌヌヌ…

そもそも300日分もらう権利があっても、
自己都合退職の場合、待機期間7日+2ヶ月の給付制限期間があるため、
最速(※)でハロワに行って仮申請をしたとしても満額はもらえない。
なんやて駆動!!!!
 ※退職日の12日後が最速という説(ネット調べ)と、退職日の翌日から可能説(資格勉強向けの本の記述)があったが、おそらく後者が正解

というわけで、また数年後におなじパターンになったときは、
この日のことをよく思い出して早めに行くように(戒め)。
(あと、イメージ図は素人の自分が作ったものなので、あまり鵜呑みに)してはいけない(戒め)。

職員には「せっかく来たんやし、今日行けるところまで登録させてくれや」で通った。
これがお互い傷つかない方法や。
いやマジで追い返そうとするとかなんなん…。

印鑑も持ってくるのを忘れたが、要求されなかった。
マイナンバーも出番なし。離職票と一緒に使うのだろうか。

というわけで、失業給付(仮申請)は無事OK。


3.求職者の登録窓口

程なくして、求職者の登録に呼ばれる。
例の「求職申込書」だ。

全然埋まっていなかったが、
職員と会話しながらいいように打ち込んでくれた。

担当者は、ベテランのジイサンだったが、
ワイが「求職情報公開」にチェックを入れているのを見ると、
『個人情報公開しちゃう?いいの?本当に?』みたいなことを3回くらい聞いてきた。
ドラクエかテメー。

結局公開しないにした。
公開するとなにやら面倒くさい作業が発生するようだった。
同意書がどうのとか言っていたが…

自分が面倒であるという態でユーザーの希望を跳ね除けてくるのは流石だと思った。

とは言え、書けていないところは話しながら書いてくれるし、
書いてあるところも、ただ打ち込んでいくだけではなく、
内容を表面上だけでも見て「ある程度良きように」補正して入力してくれるので、
申請を早く通すという点において非常に助かった。
登録内容はどうせあとから(自分でも)直せるので、
最初は適当でも、とにかく早く申請を通してしまうのが良いだろう。


4.次回出頭日

以上で、ハロワの初回は終わり。
次は雇用保険受給者初回説明会が10月7日にある。

注意点として、
次回以降のイベントはすべて、求職申込をした曜日によって決まる。
今日が木曜日だったので、説明会も認定日も全て木曜日である。

説明会はずらせるが、認定日はずらせないので、
もしまたお世話になることがあったときには、その点注意したい。

以上、ハロワ体験記おわり。


久々にこんな真面目な内容の長文書いた。

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